無荒老人の放言録

各電力会社で原子炉の事故隠しが相次いで露見している。そもそもこれらの会社では安全に関する心構えが出来ていない。どうしてこのような事故が他社でも起きないようにしようという発想がなかったのだろうか。原子力は災害が起こると怖いものであるが、経験を積み重ねることで災害は予防予防できるものである。災害を起こさぬ為には、災害に到らなかった小さな事故を解析し、より大きな災害を起こさぬようにする心構えが大事である。しかもこのような小さな事故の情報は業界共通の財産として安全活動に役立てられるものである。小さな事故をお互いに報告し合い、安全技術を向上させることが肝要である。 ここでマスコミにお願いしたいことは、事故の報告に対して大衆の不安をかき立てるような姿勢の報道をしないことである。事故が起きると言うことは再発防止に繋がり事故の公表は安全技術の進歩につながるのであるからそこを考えた報道をして欲しい。