無荒史談66-院政の上皇達 ― 2008/04/04 19:09
院政を行った数多くの上皇がおられる。その理由も治世もさまざまである。この方々について考えてみたい。
取り上げるのは次の方々である。
持統上皇-自己の子孫に皇位を継がせる為の院政
元明上皇-自己の子孫に皇位を継がせる為の院政
元正上皇-自己の弟の皇統を繋ぐ為の院政
孝謙上皇-一時的な天皇の仕事に飽きた為の院政
後三条天皇-院政は実質的になされなかったが、平安末期院政の考案者
白河法皇-平安末期院政の初代
鳥羽法皇-平安末期院政の大成
後白河法皇-平安~鎌倉過渡期の院政
後鳥羽上皇-鎌倉初期の院政
後嵯峨上皇-両統並立の遠因となった院政
後水尾上皇-江戸幕府に対抗して皇権の樹立に尽力
後桜町上皇-皇統断絶の危機に対応した女帝
光格上皇-明治維新の前の時代の院政
院政時代と言えば、白河法皇から後鳥羽上皇までの4代をさすが、院政を行った上皇は少なくとも以上の方々である。この外にも院政を行った方はおられるが歴史上重要な方として上記の方を上げる。この中には極めて重要なことをなされた方がられる。天皇家歴代の中でも名君と言われるべき方が多い。しかし、中には暗君と言われても仕方がない方もおられる。
もう一人付け加えたかった方がおられる。北朝の光厳上皇である。足利幕府の成立に根拠を与えた方である。残念ながら無荒老の腕では前に取り上げた「歴代の中で疎略に扱われた帝」以上に上皇に関するデータを集めることが出来なかったので割愛せざるを得なかった。どなたか文献を示して頂ければと思っている。
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