穀物高騰とアメリカの論理2008/05/04 19:25

ブッシュ大統領は、穀物高騰に対して最貧国に資金援助をすると言っている。ところがこれはアメリカ企業の利益になるような手段に過ぎない。

穀物高騰の要因の最大のものはバイオエタノールであると考える。車がトウモロコシを食べるのである。穀物は高く売れ方に売られるのが当然であるから、最貧国よりも車の方に売るのはアメリカ資本主義の論理である。

一方穀物不足に国に穀類の代金を援助してもその金は穀物の生産・流通の方に流れるのは理の当然である。これもアメリカ資本主義の論理である。

要するにブッシュ大統領の施策はアメリカ企業の方に向いているのである。最貧国の方を向いているとは言えないのである。

穀物相場の高騰を避ける最良の方策は、世界が穀物あるいは人間が食べられるものを原料としたバイオエタノールの生産を止めることである。車が人間の食べ物を食べなくなると、それだけ人間の食べる方にまわるのである。

日本政府も穀類起源のバイオエタノールの虚名に踊らされることなく、本当に環境に優しいバイオ燃料に目を向けて欲しい者である。

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