無荒史談81-清和源氏物語1-源義光2008/05/17 19:48

清和源氏の初代は源経基である。彼は将門・純友の乱の時の人物で、将門の時は戦に慣れていないとして無様なことをしたが、それでも純友の時は将軍の一人になっている。彼の子満仲は摂関家の用心棒になり、その名を知られると共に荘園を開いている。

満仲の子頼光と頼信は武士として名を挙げた初めである。更に頼信の子の頼義と孫の義家が武勇の名が高い。二人は前9年の役で手柄を立て、義家は後3年の役の大将である。義家の武勲は武士の尊崇を集め、その勢力は大きくなった。

義家の弟義光は後3年の役の時京都での管弦の地位を捨てて兄義家の陣に参じた武将として知られている。

しかし、もう一つの人格もあったのである。すなわち、マネービルが大好きであったのである。

後3年の役の後、東国を中心に所領を広げることに熱心であった。その後裔が常陸の佐竹氏、甲斐の武田氏などである。所領の件で義家の本家ともいろいろなトラブルを起こした様である。

その現れの一つが、義家の子の義親が処罰された後に家督を継いだ義忠を暗殺したことである。しかも、他人を犯人に仕立て上げて、その男を義親の子為義に征伐させているのである。

これが仲間割れの初めかも知れない。清和源氏の人達は、所領を巡って血で血を洗う争いを始めている。