「歴史認識」の問題点 ― 2008/11/04 19:08
航空自衛隊幹部の論文が物議を交わしている。これは現在の「歴史問題」の欠点を如実に示したものである。
現在アジアで問題になっている「歴史認識」とは、1880年頃からのことを声高に論じているのである。言うまでもなく歴史はその以前から存在しているのである。
明治以後の話で「歴史認識」の全てを扱うのは本質を見失いかねないのである。これは日本のみでなく中国や韓国、北朝鮮にも当てはまるのである。
日本史は2千年、中国史は4千年、朝鮮史はその中間であるが、これを考慮せずに現在のことを歴史的に扱うのは危険である。
欧米の力が東洋史に影響を発揮し始めるのはアヘン戦争以後と見てよい。それ以前のことを考慮せずに「歴史問題」を云々するのはおかしいと思っている。
「歴史問題」を論ずる諸君、中国4千年の歴史から読み始めてみたまえ!記紀を初めとする日本の諸歴史書を読みたまえ!
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