医師不足 ― 2008/11/15 19:01
医師不足が叫ばれており、その元凶として研修医制度が明けられている。また、産科、小児科の医師の極端な不足が挙げられている。
どうも極近の次元でものを取り上げているようである。
そもそも医師が過剰となるとの想定で医学部の定員を減らしたのであるが、その前提が何時狂いだしたのかが明確でない。恐らく厚生官僚は見逃していたのであろう。
医師が不足となり過酷な勤務となれば、当然医療ミスも増大しかねないのである。これはその分野への医師がいなくなる原因でもある。勤務が過酷の上に医療ミスを起こして訴えられる事態ではそこに勤務する医師がいなくなるのは理の当然である。
医療問題の根は可成り深いと思う。小手先の対策では活けないのである。医療費削減は必要であるが、それは治療法の担架削減を目指すのが常道である。
医師の負担を軽くし、治療費の単価を下げるような医療法の開発を医学研究の中心に据えなければならない。「人命尊重」の美名の元にどれだけでもコストをかけてよいのでは医療保険制度が破滅するのである。
勿論医師不足解消のためには患者サイドの意志改革も必要であろう。これは官庁の仕事である。これを理解できる人材でなければ要らないのである。
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