アメリカの景気回復まで3年と見ている ― 2008/11/06 19:46
オバマ新大統領に対してマーケットは辛口の対応をした。
アメリカ経済は小回りがきくようには出来ていないのである。新大統領の政策が効果を発揮するまでしばらく掛かるであろう。それまで性急に結果を求めるのは無理な相談である。
ブッシュ時代のひずみを取り除くのに半年はかかるであろう。それから漸くオバマ色が出てくるのであろう。
その効果が見え始めるのがそれから1年、本格的な回復はそれからであろう。
2年目から景気の回復が実感できれば、オバマ再選の芽が出てくるのである。
目先のことに一喜一憂せずに、長期的に見て投資するのが賢いでしょう。
吉田茂と麻生太郎 ― 2008/11/07 19:13
麻生総理はどうやら祖父の吉田茂総理のようなワンマンになりたいらしい。
しかし、どうひいき目に見てもスケールの差は大きすぎる。
いろいろ言われながらも大局観から日本の指導が出来た祖父から見ると、場当たり的なことで仕事している孫である感が見えるのである。
現在の仕事の仕方を見れば、偉大なる吉田総理の孫でなく、「麻生財閥」の御曹司としてみた方が適しているようだ。
地下の吉田総理はどう思うだろうか。
無荒史談140-日本仏教物語-廃仏毀釈 ― 2008/11/08 19:16
明治維新に際して勤王派の志士を支援した僧侶が居たにもかかわらず、維新後の政府は仏教に対して冷たかった。それまで常識であった神仏混淆を否定し、神道優先としたのである。神社が優先され、仏寺は破壊された。多くの貴重な資産が失われたのである。
中には変わった例もある。四国88カ所では江戸時代までは69番札所は「琴弾八幡神社」であった。ところが神仏分離で札所としての地位を失った。そこで68番札所の神恵院観音寺を二つに分け、68番神恵院、69番観音寺となり現在に至っている。一つの境内に2つの札所があるのである。
もう一つは僧侶の肉食妻帯を公認したのである。これは正直なところ現実を追認したようなものであった。これは僧侶階級に抵抗なく受け入れられ、仏寺の世襲が始まったのである。これは一方で日本の僧侶が仏教圏の国々で蔑視される羽目につながってもいる。
現在日本仏教復興の為に努力しておられる僧侶も大勢おられるがその効果は今ひとつと言える。
日本仏教物語終わり
2兆円の効果 ― 2008/11/09 19:04
国民に現金などの手段で2兆円を給付する案が具体化しつつある。
ここで気になるのは、これによる乗数効果=二次的に発生する経済効果、が政府から示されていないことである。
2兆円の金が二次的な消費=乗数効果、を呼んで何倍もの金額になることについて触れられていないのである。
ここで投入する金額が何倍にもなって社会を潤し、それが景気回復の原動力となる道筋が見えないのである。
まあ、乗数効果が出るのを期待してパアッと使うか。
アメリカの姿勢の変更が必要である ― 2008/11/10 19:13
今回の金融危機に関していろいろな動きがある。それらの提案には有効なものが含まれていると思う。
ところがそれらの提案の多くは従来のアメリカの方針と反するものが多いのである。特にブッシュ政権が固執してきた条件と相容れないものが多い。
しかし、アメリカは今回の金融危機に震源地であるが故に自己の見解に固執することは道義的に不可とすべきである。
アメリカが素直に他国の意見を聞き、その姿勢を柔軟に変化させることが必要なのである。
アメリカの需要減少に対して他の諸国の需要の成長だけでは早急にこれをカバーすることは不可能である。この為にアメリカが需要拡大のために他の諸国の意見を聞くことが不可欠であることをアメリカ政府は国民に納得させねばならない。
アメリカが従来の姿勢にこだわり、必要な措置を執らない場合の世界経済に与える影響-ひいてはアメリカ経済の不振-を無視することは許されないのである。
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