イスラエルは何をしようとしたのか ― 2009/01/22 19:15
イスラエルが今回のガザ進攻は何だったのか理解に苦しむところである。
1.戦闘の結果ハマスを根絶することは出来なかった。今回の戦闘は恐らくハマスの軍事部門に志願する人を増やすことになったとしか考えられない。殺害したハマスメンバーよりも今後加入するメンバーの方が多いと見ても間違いないだろう。
2.国連機関に攻撃を加えたのは極めてまずかった。国連加盟各国の大半に「悪者」の印象を与えたと思う。
3.白リン弾など非人道的と言われる兵器の使用はやってはいけないことであった。これで多くの人道主義者にそっぽを向かれてしまった。
4.破壊の程度を見ると、イスラエル軍の軍紀が保たれているか疑問である。節度ある軍隊のやることとは思えない。
5.停戦も一方的である。これではハマス側にイスラエルは継戦能力があまり無いと思わせるに十分である。
これから見るとイスラエル政府は国内問題の延長として戦闘したとしか思えない。戦争することで国内の統一を図ろうとしたとしか思えないのである。
この戦闘で割を食ったのは破壊された施設の住民だけとしか言いようがない。
最近のコメント