ソマリア沖海賊対策-何時までも続けないためには2009/04/01 19:02

日本の護衛艦も参加してソマリア沖の海賊対策は武力面で次第に充実してきている。

しかし、このような国際海軍による武力による制圧を何時までも続けるわけには行かないのである。武力による制圧をゆるめればすぐに海賊は復活するのである。なぜなら彼らの根拠地を制圧することは現在の国際法では出来ないからである。

つまりソマリア海賊を更正させ、正業に就けるための努力がなければこのような海軍の出動はいつまでも続くのである。そのためにはソマリア政府が行動しなければならないのである。

ところでソマリアは現在無政府状態と言うべきであり、対立している勢力は種々雑多であるようだ。イスラム原理主義のグループがある一方で、古くからの部族対立の要素もあるようである。

ソマリアが国家として安定し、国全体の治安が確立されなければ海賊はなくならないと考えた方が良さそうである。

ソマリアを安定させるのにはアフリカ諸国とイスラム諸国との力が是非必要である。こらの国々が協力して問題解決を図って欲しいのである。

欧米などキリスト教国はこれに直接関与しない方がよい。異教徒や異人種の介入は彼らの反発を招くだけで゜ある。

海賊行為の武力対策は出来つつある。しかし、海賊発生の根源をなくすためにはイスラム、アフリカ諸国の力を借りなければならないであろう。そのためには国連の役割が大きいのである。