無荒史談188-征夷大将軍-足利義満 ― 2009/04/25 19:01
幼少にして家督を継いだ義満は、父義詮が選んだ優秀な側近の補佐の下、順調に成長して名君と言うべき存在となる。武家陣営の内紛を抑え、南北朝の統一を果たした。三種の神器を無事に南朝から北朝へと移した功績は評価すべきではないか。また、実力を頼んだうるさ型の諸大名もおとなしくなっていたのである。但し彼らは次の将軍の時代から又自立したいという本性を明らかにするのであるが。
和平後は内政にも才能を示し、文化的にも功労者と言える。ただ皇室に対し僭越のキライがありその評価を下げている。皇族になりたかったのは事実の様である。また、明国の使者に対する態度は後世の尊皇家の中で評判を落とすことになっている。
彼の死後室町幕府は次第に衰えるのである。
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