無荒史談189-征夷大将軍-足利義持2009/04/30 19:02

義持が将軍になったのは幼少の時であり、父義満が「院政」をしいた。これも皇室並みである。彼は義満の貴族趣味が嫌いであり、父との意見対立があった。廃嫡の噂があったほどである。

義満の死後実権を握った彼は、武士の頭領としての将軍を目指す。皇室が義満に送った皇族待遇の位は返上した。しかし、有力武将達を統率する力量はなかった。権力は次第になくなっていった。

子の義量に将軍を譲って朝廷みたいに院政をしこうとしたが、あいにく義量は夭折してしまう。他に男子がなかった彼は頑として生前後継者を決めなかった。これには有力武将も側近も困った。結局彼の弟の中からくじ引きで次の将軍を選ぶことを重病の席で納得してこの世を去った。