円高-一時的なショック療法であろう-財政計画はシビアに2010/09/15 19:07

政府・日銀の為替介入は見事であった。直前に菅総理が介入に消極的という噂が流れただけに極めて大きい心理的効果があった様だ。

しかし、介入だけでは根本的な円高対策にはならないのである。

今後の財政計画はさらなる円高と1-2%の経済成長を前提に組むのが望ましい。従来官僚は楽観的な数値をもとに計画するキライがあった。それを鵜呑みにした自民党政権の結果が大事を招いていたと言える。

民間の手法を採用すべきである。民間では悲観的な予想を軸に中長期の計画を立てるのである。しかもその中に積極的な要素を盛り込んでいくのである。

現在官僚が楽観的すぎる予測のもとに作った計画で破綻しているか破綻しかねない事業がかなりあるのである。特に厚労省関係に多い。また、空港建設はその最たるものの一つである。

楽観的予想で立てた計画は「口当たりがよい」。しかし、後で失敗のツケが出る危険性は非常に大きい。しかし、悲観的予想を取ると下手をすると何もできなくなる。

悲観的予想のもとよい提案をすることが求められるのである。優秀な官僚諸君思い切って挑戦したら。又、それが出来る環境作りは政治家の仕事ではないか。