セシウム牛焼却-簡単に燃やせない性質のもの-よく検討すべきだ2011/07/22 18:43

放射性セシウムに汚染された牛肉-肉牛を焼却処分するとの事だが、安易に着手しないで欲しい。

焼却してもセシウムは元素なのだから無くなりはしない。どこかに存在するのだ。燃えるのは牛だけである。

此処は元素セシウムの性質をよく見て計画の妥当性を考察する必要がある。

最大の特徴は水との相性がよい事である。これが生物に吸収されやすい事に繋がっている。

もう一つ注意すべき事は割合揮発性である事だ。下手に焼却すると排ガスに含まれて二次的に拡散しかねない。

つまり焼却場からの排ガスも排水も監視しなくてはいけないのだ。焼却場から大量の放射性セシウムが出ないような焼却方法を事前に検討すべきなのである。

そしてこれが上手く言ったとして灰の中に残った放射性セシウムの始末もまた考えるべきなのである。

現在狂牛病対策で肉骨粉を焼却している。これに非放射性セシウムを混ぜてみてセシウムの行動の状況をまず確認してから初めて汚染牛の焼却をすべきである。