成長の限界-浪費の時代を超えて ― 2011/09/25 18:35
このタイトルを見て「おや」と思った方は可成りの年配であろう。
これはかって一世を風靡したローマクラブの報告書のタイトルである。
ローマクラブは先進諸国に成長戦略に関して警鐘を鳴らした有識者の集まりである。
21世紀の現在、というよりも20世紀の終わりからであるが、世界の景気は先進諸国の「浪費」に支えられていたのではないか。
見栄を張るのを止めれば浪費をしなくてもそう苦にならないのである。
本音では「無駄遣いは止めた」であっても、口先ではさらなる好景気に言及するのではないか。それは浪費することに繋がるのであり、本音ではやりたくないのではないか。
民衆が浪費を止めた時どのように成長戦略をとるのか、それが問題ではないか。浪費を当てにして成長を考えるのは愚策ではないか。浪費を前提とした景気策は如何なものかと思う。
つまり1%くらいの成長を良しとすべき時代が来たのではないか。
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