谷垣氏の選挙、渡辺氏の財源-二つの発言を見て ― 2011/10/02 18:49
谷垣自民党総裁が次の国会で選挙制度改革に取り組むという趣旨の発言をした。
従来の発言から見ると憲法への配慮を初めて示したものと言える。これは回り道をしたことをやっと認めたのであろう。「違憲状態で民意は問えない」と言うことがやっと理解できたのであろう。
自民党内にはなおも異論が出るかも知れないが、これは総裁の力で押し切って欲しいものだ。
しかし、回り道をしたものだ。前回の選挙に関する最高裁の判断が出てから直ぐに取りかかっておけば、今頃は新選挙区が確定し、解散を強いる条件が整っていただろうに。「急がば回れ」をやらなかったのだ。これは菅内閣を6月に退陣させられなかった誤った手法と相通ずるものがある。
みんなの党の渡辺氏であるが、この人は国債の中央銀行引き受けの副作用をご存じないようだ。国債の日銀引き受けを提案するのであれば、その副作用をどうして防ぐのか明確にすべきなのである。どんな副作用か-それは提案した人がよく考えたらよい。
国債の日銀引き受けは劇薬である。どうやって副作用を防ぐのかそれを明確にしなければ支持できる代物ではないのだ。
安易に国債の日銀引き受けを口にする人の経済知識を疑うのである。
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