稲作の国際競争力-勝てるではないか2011/10/31 19:06

JAなどは日本の米は国際競争力がなく、自由化すれば全滅するような発言をしていてる。果たしてそうであろうか。

食品は単なる価格でなく味と安全性が加味されて購入されるのである。この原則を無視したのはなんと戦時中の軍部である。旨い米は排除されただ収穫量の多い米が幅をきかせたのである。

現在の日本の状況を見よう。激烈な産地間競争、銘柄間競争があるのである。価格と味のバランスで優位に立つために、各地で血のにじむような競争がなされているくらい少し農業経済に興味があれば直ぐ分かることではないか。

この状況の中に日本人の味に対する好みを知らない他国の米が入り込む余地は少ないのではないか。

また、現に日本から米が輸出されていてるのである。円高や高価格にも拘わらずである。世界に日本の米の味が評価されているのだ。

TPPで負けるような米はとうの昔に日本国内の競争で負けてしまっているのではないか。今生き残っているのは国際競争に耐えられるところだけではないか。

これから見ると米を自由化しても外国の算盤にほど遠い結果が出ると思われる。

日本のTPP作戦は、米をおとりにして米国より多大の譲歩を引き出すのが最善ではないのか。譲歩しないのであれば「ハイサヨウナラ」である。

呉々も考慮すべきは、彼らの思惑どおりにならなかった場合、それを日本側に転嫁しようとする身勝手な論理はないことを明確にすべきなのだ。

日本側で困るのは国際化の何たるを知らずに「反対」を唱える頭の固い連中ではないか。