秋篠宮ご発言に思う-皇室典範の欠陥は解決すべし ― 2011/11/30 18:35
今回のご発言を聞き、改めて皇室典範の欠点を感じた。
まず皇位継承は皇室の男子に限る。となっているが、男子皇族が絶えた場合についての規定がないのである。制定時は皇族男子が絶えると言うことは全く想定してなかったのであろう。
それでも戦前には傍系の宮家が多数存在した。ところが戦後残った大正天皇の御子孫の宮家は、子供のない方が4家、内親王だけの宮家が2家それに皇太子家も内親王だけである。唯一親王が居られるのが秋篠宮家である。これは制定時には想定外であったのであろう。
しかし、万一の場合を考えてはじめから規定しておくべきであったのではないか。
次に皇室典範の改正にあたり当事者として皇族の意見も聞いて欲しいとのことである。これは理の当然であろう。
三番目は、天皇の定年に関してである。恐らく今上陛下のご様子から出たお言葉だろう。現在は即位されてたら崩御されるまで皇位にあってお仕事をされるのが建前である。
大正天皇の場合は、ご病気で全く公務がおできにならなくなっても天皇であり、摂政をおかれたのである。この時は昭和天皇が成人した皇太子としておられたので摂政が良く機能したのであるが。
院政をしかないご高齢の上皇制度を考慮すべしと言うのが秋篠宮のご意見と推察する。
最後は宮家の数である。皇位継承資格者を確保するために一定数は必要とのお考えである。
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