NHK坂の上の雲終わる-今度は水野広徳無視2011/12/26 18:51

桜井忠温中尉が無視されたのであまり期待していなかったが今度は水野広徳海軍大尉が無視されていた。

水野大尉(当時)は水雷艇艇長として5月27日の野戦で戦果を挙げて感状を貰っている。この夜戦が原作になかったので多分TVに登場しないと思ったらその通であった。水野広徳は「此一戦」という日本海海戦を題材として作品で知られている。

水野、桜井両氏は松山中学(旧制)出身で真之、子規の後輩の軍人である。ともに日露戦争で活躍し、その後戦記文学で世界に知られた人物である。

水野はその後反戦軍人として知られた存在となった。

原作を脚色するにあたり、いろいろな原作にないエビソードが加えられている。しかし、史実を元にしたエピソードはもっと考慮されるべきではなかったろうか。

旅順総攻撃で瀕死の重傷を負った桜井中尉が兵士に担がれて収容される場面。水野艇長の水雷艇が夜襲に出動する場面など。作品を盛り上げるのに十分な効果があったと思うが如何に。両方とも原作にはなかったシーンであるがよく知られた史実である。