みどりの日-豊葦原瑞穂の國 ― 2012/05/04 18:04
日本は古くは「豊葦原瑞穂の國」と言われた。農産品に恵まれた國である。気候は農作物に適した寒暖の差がある。これで世界に累のない美味いものを生産することが出来るのだ。
この天与の有利さが何故生かされないのだろうか。農業団体は口を開けば海外農産物の脅威を述べる。農業地を地盤とする政治家も同様である。
無荒老は思う。農業関係者は海外農産品に勝つための工夫をしなかったのではないか。いや、一部の熱心な農民はこの円高でも産品を輸出しているのである。
ところが農業団体の幹部や農業地を地盤とする政治家は、国内の市場を守るためといい、競争に勝つ努力をしていないのではないか。
彼らは工業を引き合いに出すが、工業製品を自由化する時は当時の先進工業国の製品で日本市場が席巻されると言って反対論があったほどである。
事実はその後の歴史が示す通り日本製品はその優秀な品質で世界に進出したのである。
日本農業は天与の気候風土があり、味や安全性では世界に負けないであろう。グルメのためには金を使う市場を狙えばよいのだ。こういう人は世界人口の2割として12億人もいるのだ。
一方で日本の国内市場は人口減と高齢化で縮小することが目に見えているのだ。これに齧り付くことに専念するのは愚の骨頂ではないか。
海外から農産物が輸入されてもよい。それ以上に輸出するという気概を農業関係者に以て欲しいものだ。
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