国会終わる-決めようとしなかった議員先生2012/09/07 17:40

国会が事実上終わった。「決められなかった」という人がいるが、無荒老は「決める気がなかった」と言いたい。

中国の古い詩を集めた詩経に兄弟喧嘩をしているが外敵には一致して防ぐという意味の文言がある。外敵は何も領土問題だけと限る必要はない。不景気も超円高も財政赤字もそうである。

与野党が党利党略に偏り、国民不在で過ごしたのが実体ではないか。

与野党協力したのは消費税増税だけである。増税はやむを得ないかも知れないが景気を全く考慮せずに官僚の筋書きどおり消費税だけを上げてしまった。

かって「足して2で割る」という調整役がいた。各党の主張はそれぞれの比率で国民の支持があるのだ。その点を考慮して妥協することが可能であったのだ。そして結果として上手くいっていたのである。

党利党略で国民不在の政治をするのは極めて危険である。強力なアジテーターでも出現すればとんでもない政治家に国は乗っ取られかねないのである。

日本では狂気の翼賛政治が支配したし、ドイツではヒトラーが登場したのである。しかも合法的にだ。今の政治家はこの歴史を学ぶべきではないか。