「平清盛」-史実はこうだ19-平資盛 ― 2012/09/24 17:46
殿下乗合事件のきっかけを作った人物である。当時13才とある。
ところがこれを源氏の若者と比べるといかにもだらしない。為朝は13才で鎮西へ下って暴れたし、義平は15才の初陣で大将として叔父の首を取っている。頼朝も13才で平治の乱で敵を射落としている。義朝が関東へ下ったのもそんなに変わらない年だったと思われる。
何と公家侍に痛めつけられているのである。武家の子供として情けないザマである。
その後の状況もパッとしない。以下平家物語による。
九州で叛意を示した緒方氏を説得にゆくが、何もできずに追い返される。
大将として臨んだ藤戸の戦いでは源氏の強襲に合い撤退している。
これも大将として臨んだ一ノ谷の戦いの前哨戦である三草山の戦いでは義経に完敗し、何と屋嶋の方へ逃げ帰っている。
壇ノ浦では兄弟、従兄弟と共に入水している。ちなみに三草山以後将軍としての話はない。
武勇の名を残した父重盛とは似ても似つかぬ武士のようだ。
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