デミング賞時代の物作りへ帰れ―製造業のデータ改ざんに思う2017/11/25 15:40

今度は三菱マテリアルだ。最近の日本の製造業はたるんでいるのではないか。

これは日本が品質で世界を制した時代を考える必要があろう。

それは品質管理で「デミング賞」を多くの企業が目指した時代だ。

デミング賞に合格するには企業がハイレベルの製品を安定して作り続け、その上で業績が優れている必要があったのだ。

無荒老の経験から見れば良いものが一番安く作れるのだ。一旦その態勢が出来ると質を落とすとかえって高く付きかねないのだ。不良品が出ると工場は大騒ぎだった。

もちろん営業部門も自社の品質に関心があり、自信を持って販売していた。

この思想はISOの登場で衰退した。ISOの要求水準は可成り低いのだ。当時の日本企業の水準なら誰でも取得できるレベルだ。

日本の製造業はデミング賞時代の自己に厳しい姿勢を思い出す必要があろう。その時代の生き証人が存命のうちに。

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