女系天皇論―8―元正天皇 ― 2018/01/10 16:58
元正天皇は皇后でなく皇太子妃である。子の文武天皇が崩御されたとき、孫の聖武天皇は未だ幼児だ。
天武天皇の皇子やその子供は沢山いた。自分の家系から他の家系に皇位が移る大ピンチだった。
文武天皇の崩御の9日後に元正天皇は文武天皇の遺詔で譲位されたと言って即位した。並み居る有力皇族男子をおしのけて。
そしてその根拠として天智天皇が定められた「不改常典」なるモノを持ち出したのである。
元明天皇は聖武天皇が成人するまで激務に耐えられなかったようだ。年を取ったとして元正天皇に譲位した。
元明天皇は政治家としても優れていた。平城京へ遷都している。歌人としても万葉集に御製が残っている。
非常手段で皇位に付いた元明天皇の家系は称徳天皇まで続く。
最近のコメント