女系天皇論―9-孝謙・称徳天皇2018/01/17 15:56

和風の諡は「宝字称徳孝謙皇帝」である。皇帝と称されるのは初めてのようだ。又、和風の諡から漢風の諡がつけられている。これも他に例がないようだ。

皇極天皇から続く女系中心の家系の最後の方だ。

独身であり、公然たる愛人も居られたが、ついに出産のことはなかつた。

出産されていれば当然その子は天皇になっていただろう。

他の家系の王子を片端から粛清されたようだ。中心の方は死罪、その他の方は連座で皇籍を剥奪の上流罪だ。(流罪になった方は光仁天皇の時に名誉回復している)

最後は他の家系に皇位が移るのを避け、道鏡に譲位を試みた。さすがにこれは失敗した。

その後頑として後継者を指名しなかった。天皇の崩御後、群臣はそれまで皇位と距離があるとみられていた光仁天皇に即位を要望した。