隠れキリシタン-その根源は世界史なのだ2018/07/01 16:17

長崎路天草のキリシタン遺跡が世界遺産となった。

隠れキリシタンの歴史は世界史で捉えられるべきものだ。それまで比較的寛容だった日本の為政者がキリシタン弾圧に豹変したのはそれなりの理由がある。

宗教改革が一段落するとねカトリックの勢力はそれまでの半分となった。一部の聖職者はイエズス会を結成しヨーロッパ以外に布教することで協会の勢力回復を図った。

当時のスペイン国王フェリペ2世はイエズス会を支援することでスペイン領の拡大を図った。南米やフィリピンではこれが成功している。

日本の為政者がフェリペ2世の野望に気づいた瞬間キリシタン弾圧が始まったとみて良い。弾圧が急速にエスカレートしたのは歴史の示すとおりだ。

新教国であるオランダは貿易重視で宗教を持ち込まないことを確約して日本との貿易に成功した。そのため宗教以外の欧米文化は日本に知られるようになった。アメリカ人を含め新教徒はオランダ人に化けて来日している。新教徒は商売優先であえて宗教をもちこまなかった。

フェリペ2世の帝国主義的野望が隠れキリシタン発生の元凶といえる。

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