コロナで読書-日本書紀を読む2020/04/05 15:37

外出自粛期間という訳ではないが、体を持て余さぬように読書、読書。

こんな時には少し堅い本をいろいろ考えながら読むことにしている。

今回は日本書紀だ。倭の五王あたりをいろいろ考えながら読んだ。

まず気づいたのは日本の朝廷が文字を使い始めたのが応神天皇の時だ。その後に倭の五王時代が来ている。文字を使い始めたのが中国との直接交渉に結びついたようだ。

倭の五王時代の日本書紀の記事に日本が朝貢したとは書いてない。わざと書かなかったのか、或いは漢文になれていないので中国からの帰化人に丸投げしたためか。交渉役が朝貢の文を書いても何ら気に留めなかったのかも知れない。

「呉」と書いてあるのは揚子江下流あたりの地名から来ているのだろう。日本書紀に書いてあるのは織物や縫製といった衣料関係の職人を得た話が主である。倭の五王の狙いは実は衣料技術の導入とみることが出来ないか。また魏志倭人伝などでは倭人が粗末な着物を着ていたという。それとも関係あるかも。

そこで気がついた。日本で着物を売る店を「呉服屋」という。なんと語源は倭の五王時代の産物かも。

中国の歴史を見ると倭の五王時代は南朝の宋の時代である。その後の王朝の記事には倭から朝貢があったとは書いてない。宋の滅亡で関係が消滅したかも。

一方雄略天皇没後「呉」との交渉に関する日本書紀の記事は見当たらない。又皇位継承を巡り混乱した時期が続いた。混乱の中で「呉」との交渉は立ち消えになったのかも。

学者の間では分かっていたのだろうがあまりこのようなことは本でお目に掛かっていない。頭の体操でいろいろ思った事をブログに。

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