原子炉の安全性2007/03/02 14:27

一部の電力会社で原子炉の故障を隠蔽していたと言うが、安全の原則を全く理解していないと言える。危険なもの程安全に気を付けるのは当然である。ここで有名なハインリッヒの法則を取り上げることとする。これは重大な事故1件あたり軽微な事故が29件あり、更に事故に至らない故障が300件あるという法則である。安全を推進する為にはこの事故に至らない故障を極力減少させるようつとめることが有効であると言われている。

事故に至らない故障を公開することは事故の予防に直接に結びつくものであり、業界全体の安全推進に役立つものである。そして原子力の利用をますます安全かつ有効にするものである。担当する原子力部所はこのことをしっかりと心得て欲しい。

一方、マスコミにお願いすることは、故障が公開されるときの表現に工夫して頂きたいことである。故障の公開は安全が一歩進んだこと、より大きな事故の危険性が予防できたと言うことである。危険性が増加したと言うことではないのである。これを大衆に分かり易く解説して欲しいものである。