日本史における伝染病の脅威－新型伝染病に関連して ― 2009/05/01 19:25
昨今豚インフルエンザが問題となっている。
ところで日本史をひもとくと伝染病が政治を大きく動かした事例が少なくとも２件確認される。
第１回は７３７年である。奈良時代のことである。当時全盛を誇った藤原氏の４兄弟が全滅したのである。政権を独占する勢いは一挙に崩れた。藤原氏が摂関政治で政権を独占するのには１世紀強の空白を余儀なくされるのである。また、この後光仁天皇が即位する可能性がにわかに出てきたのである。
第２回目は９９４年である。この時は政権をになうこととなっていた２人の兄が死亡した。そこで藤原道長が政権を握ることが出来たのである。仮にこの伝染病がなければ道長は永久に政権を握ることは出来なかった。
２回ともに天然痘が病原と言われている。当時は流行する病気に医学的な対策は打てなかったと言える。
現代でもこのようなことがないように医学が発達しているという保証は実はないのである。新型の伝染病が猛威をふるうとき、国のリーダー達が倒れることも十分にあり得るのである。
韓国大統領－前任者が必ず不正で追及される ― 2009/05/02 19:04
ノムヒョン前大統領も「やはり」と言うことになったようである。
韓国前大統領は任期満了後不正が発覚するのが常識となっている。
韓国大統領とはそんなにも旨味のあるポストなのだろうか。しかも簡単に「ボロ」が出るものでもある。
次の政権からすれば、容易に傷口を見つけることが出来るようである。
しかし、そのために国際関係がおかしくならないのも不思議である。
多くの国で前任のトップは色々影響力を保持しているが、韓国は例外のようである。
韓国には何か政治のシステムに問題があるのかな？他の国のことではあるが気になることである。
憲法記念日－６３年前の制定時の様子 ― 2009/05/03 19:02
６２回の憲法記念日と言うことであるが、重要なのはその前年に行われた国会の審議の方である。
日本国憲法はその前の大日本帝国憲法の改正の手続きに従って行われた。したがって形式上は天皇の命令で現在の日本国憲法が施行されているのである。勿論、憲法改正は昭和天皇の命令で国会の審議が始まっているのである。
この当時の各政党がどのような態度を示したかを覚えている人はもう少なくなってきていると思うので、無荒老の記憶の範囲で述べておく。
日本国憲法に反対したのは日本共産党である。皮肉にもこの政党は現在護憲運動の中にあるのである。
当時の日本社会党は、独自の憲法案を提出したが、それが否決された後は日本国憲法に賛成票を投じている。
残りの政党は－全て保守系であるが－日本国憲法に賛成票を投じたのである。これらの政党の所属議員は現在改憲論に走っている人を党内にかかえている。
６３年前と今日とでは政党の憲法に対する態度が大きく変わったと言うことである。
なお、当時の国会では日本国憲法は数票の反対票があるだけで圧倒的多数の賛成で可決されているのである。憲法改正をするときはこのくらいの国会の賛成を売るように努力すべきではないかと思う。それだけの説得とお互いの妥協が必要ではないだろうか。やれば出来ると思うが。
核とミサイル－北朝鮮の次ぎの狙いは ― 2009/05/04 18:58
北朝鮮は核とミサイルを欲しがっている。ところがこれらは何らかの目的を持って配備する性格のものである。
では何のために配備したがるのであろうか？しかも国民に多大の犠牲を払わせた上でもある。
北朝鮮の国力から見て過剰な武器の所有である。配備するからにはその先のことを志している可能性大としか言いようがない。
それならばその次ぎに何かを要求するであろう。これは歴史上たびたび繰り返されてきたことであり、表面は「平和」的な」言動を重ねる二枚舌を使った連中の事例に事欠かないのである。
勿論北朝鮮はこの先のことは否定するであろう。しかし、疑ってみる必要はあるのである。
無荒史談１９０－征夷大将軍－足利義教 ― 2009/05/06 19:28
義持の死後くじで選ばれたのは天台座主を務めた義教である。名僧の素質有りとされ、宗教界期待の人材であった。将軍になることをなかなか承知せず、有力武将達が三顧の礼を持って迎えることとなった。
将軍となった彼は、三顧の礼をした有力武将達を抑圧して将軍職の強化をする。そこまではよかったが、強権を使って恐怖政治を敷いた。その狂暴ぶりは数多く、何らかの精神的な異常があったのかも知れない。特筆すべきは一族でもある関東公方足利持氏を征討し一人を除いて族滅したことである。彼の死後残った一人が関東公方とはなったが、その勢力は昔日のものはなくなっていた。
彼のために粛清されるかと危惧を抱いた赤松満佑は、宴会にこと付けて彼を自分の屋敷に呼び、宴会の場で暗殺した
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