厚労省分割騒ぎ-リーダーシップなき混乱劇 ― 2009/06/01 18:58
厚労省を分割するという話は確か鳴り物入りで始まったと思う。
ところがいかにも唐突に出てきたと思ったらしぼんでしまい、もはや話題とならない有様である。
どうやら確信もって言い出された話ではないようだ与党や官僚から文句が出たらすぐ引っ込む始末である。
海のものとも山のものとも付かぬ話に総理が軽々しく乗ってしまったと言える。これでは総理のリーダーシップが軽くなるだけである。
結局の所混乱を収めるのにこの話がなかったことにせざるを得なかったのだ。お粗末の一席。
新型インフル-終了したとは言えないのだ ― 2009/06/02 19:01
新型インフルは感染のピークが去ったように見え、マスコミも隅っこに取り上げるようになったが、危険はまだ完全に去っていないのだ。まだ患者の発生は続いているのである。
当初は大事に対処したが、実体が見えるにつれて対応の仕方も代わってきた。幸い一人の死者も出ず、初期治療で大事に至らなくする手段も確立したようである。
しかし、感染者がまだ出続けており、次のインフル流行期にはどうなるか未知数である。しかも感染経路は益々分かりにくくなっている。庶民の中にウイルスがひそんでいるとの感がしている。いわゆる健康保菌者の存在が考えられるのである。
日本でのワクチン製造はこれから本格化するようである。冬が来る前に十分な対策を望む。冬には大流行があってはならない。
なお、このさいこのインフルエンザを「Aメキシコ型」と呼ぶことを提案する。ワクチンが準備できればA香港型、Aソ連型と同一に扱うのがよいと思う。その方が国民が理解しやすいのではないか。
企業団体献金廃止-個人献金を盛んにするためには ― 2009/06/03 19:01
企業団体の政治献金の廃止が話題となっている。
ただ、この受け皿となるべき個人献金に関する提案はなされていないようである。
個人献金がやりやすくなるような方法を検討するような必要があるようだ。
例えば現在でも政治献金は所得税の控除の対象であるが手続きは煩雑と思われる。
個人献金を奨励する手法として税金面での考慮が必要ではないか。
また、募金活動に対する取り扱いもまた考慮すべきであろう。
要するに企業団体献金に代わる個人献金を充実させる工夫が必要ではないか。
瀬戸際戦略対策-今や悩んでいるのは中国である ― 2009/06/04 19:04
オバマ大統領の就任以来、アメリカは北の瀬戸際戦略に振り回されることはなくなった。これでも北は性懲りもせず瀬戸際戦略を繰り返している。
ところが今度は中国が瀬戸際戦略に振り回される羽目となったようだ。
中国は何としても北の暴発は避けたいのである。ところがブッシュ政権は瀬戸際政策に振り回されていたが、オバマ政権は動じないのである。
この結果中国は北の瀬戸際戦略の対策に責任を負わねばならぬ羽目となっている。
中国は苦悩しているようだ。北の核は認められないし、北の暴発につながりやすい制裁は避けたいのだが、中国自身有効な対策を打ち出せていないのである。しかも、何時までも引き延ばしは出来ないことも明確なのである。
無荒史談196-征夷大将軍-徳川家康(2) ― 2009/06/05 19:04
信長、秀吉という英雄を先輩に持つ彼は焦らなかった。しかし、プライドは持ち続けていた。信長に対しては臣下でなく客将という立場を取り、秀吉に臣従する場合にもそれなりの譲歩を引き出している。
譜代を軽んじて新参者を重用した信長、譜代の臣下が無く個人的に採用した家来を軸とした秀吉に比べ家康は譜代の臣下を活用する術に優れていた。徳川時代の大名に三河以来の臣下が多いのは単なる縁故ではなく彼らが発揮した実力によるのである。
家康は先輩の失敗の原因を見ていた。信長は新参の明智光秀を信用しすぎた。彼の中に戦国大名の気質が残っていることを軽視した。秀吉は政治上の重要な職務に所領の大きい大名を任命した。これは徳川家康には思うつぼであったろう。
秀吉死後戦国の世は終わったとはいえ、日本は強力なリーダーを必要としていた。それは家康をおいて他にはいなかった。石田三成などの抵抗はあったものの時代は徳川家に向け動くのである。実力から見て征夷大将軍にふさわしいのは彼のみであった。
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