自民党総裁選挙-どんな基準で選ぶのか?-野党党首が出来る人材が必要 ― 2009/09/03 19:01
総選挙大敗で麻生総裁が責任をとって辞任した。そこで次の総裁を選ぶ必要があるのだ。
ところで小泉以後の総裁の選び方におかしな共通点がある。安倍、福田、麻生の3氏は前任者の辞意表明後何となく「世論」の支持とやらで有力候補となっている。
この「世論」がどうして形成されたかがよくわからない。不思議と次の有力総裁候補は初めから一人なのである。そして対立候補はあるものの1回の投票で選出されている。
そこで今回は舛添氏が有力候補だと宣伝され始めたが、彼は賢明にもその手に乗らなかったようだ。
途端に有力候補不在現象となってしまった。
これは野党の場合の総裁はどうあるべきかに関して考えていないからではないか。野党の党首は選挙で与党を追いつめることが最重要の仕事である。
恐らく民主党は来年の参議院選挙ではさらなる勢力拡張を狙うであろうし、小澤氏の能力を活かして単独過半数を狙って来るであろう。
更にその次は衆参同一選挙で自公分裂をもくろんで来るであろう。
民主党の敵失を当てにするのではなく、自力でこのスケジュールに対抗するための党の基盤固めが出来る人物を新総裁にすべきであろう。
更にもう一つ条件がある。それは今回の選挙で小選挙区で勝ったと言うことである。その中から野党党首が出来る人材を捜すことが必要ではないか。
総裁にその人を得ないと恐らく民主党の思惑通りとなるのではないか。
豪腕小澤警戒論-小澤氏の姿勢の何処が問題なのか ― 2009/09/04 19:07
小澤氏が今度民主党の幹事長となるという。それに対して小澤警戒論がマスコミをにぎわしている。
いったい小澤氏の考えの内で何が問題なのか。これに触れた論議は見たことがない。要するに「豪腕小澤」にこれ以上暴れたら困る連中が言いふらしているだけではないか。
小澤氏の思惑通りに民主党が必ずしも動かないことは、「大連立構想」の破綻で明らかになったのである。党代表であっても意のままにならなかったのである。
それでは小澤幹事長の役割を考えてみればよい。間違いなく来年の参議院議員選挙、統一地方選挙などの地方選挙、そして予想される次の衆参同日選挙の全てで民主党が勝利することである。
ということは小澤警戒論はこれらの選挙で民主党が勝利することを願わない筋の発言ではないか。
尚、無荒老の考えでは小澤氏よりも警戒すべき人物はいるのである。それは3代に渡り1年しか持たなかった総理をその時に選出されるようなムードづくりをした人物である。
彼が誰であるかは詮索する必要を考えてはいない。しかし、彼が自民党を破滅させたA級戦犯の筆頭であることは間違いない。
無荒史談214-日本の神々-大石神社 ― 2009/09/05 19:09
忠臣蔵の主人公大石内蔵助以下の47士と志半ばに切腹した萱野三平(歌舞伎では早野勘平-二枚目俳優が演じる)が主神である。徳川時代には祀られず、明治になって祀られた神社である。
忠臣蔵は、幕府の裁判結果に抗議した私怨の武力行使である。そのために徳川幕府は切腹という判決を下した。これは武士としての処刑で情状酌量されたものであろう。「打ち首」ともなりうる犯罪であった。また、問題の発端となる刃傷事件を起こした浅野内匠頭は現在の感覚でいえばコンサルタント料を払わなかったために吉良上野介から必要なアドバイスが得られなかったのである。
忠臣蔵は徳川幕府の判決を不服と して武力で起こした反乱事件であるが、徳川300年の間にこのような事件は他には起きていない。
この事件をネタに時代を室町時代に代えて作られたのが「仮名手本忠臣蔵」で後世の義士の評価はこの作品によるものである。
将来の帝-お下がりの三輪車でご機嫌 ― 2009/09/06 19:26
悠仁親王様の3才の誕生日の映像が流れた。将来の帝が確実な方である。
映像では姉宮様のお下がりの三輪車をご機嫌で乗っておられる様子が放映された。
これを見て実に微笑ましいと感じ、また宮家でもこれだけ節約指向なのかとびっくりした次第である。のびのびと成長されているのが推察される。
明治天皇5世の世代で唯一男系が保たれた方である。いずれ皇位に就かれると言うことは確実であろう。
願わくは「帝王教育」などの名目で折角の素質を損なわないようにして欲しいものである。
この方の治世に生を受けたいが、無荒老の年ではそれは叶わぬ夢でもある。
滋賀の乱-自民党本部は無策すぎる ― 2009/09/07 18:58
滋賀県議の自民党議員が多数会派を離脱するそうである。これは地方の不満の表れであり、場合によっては他県にも伝染する危険性があるものである。
地方では「中央の不始末が選挙に逆風をもたらした」という被害者意識が高いようである。東京都の石原知事にしてもその一人のようである。
中央から安倍・福田。麻生と1年持たない総理を持ってきて逆風を吹かせたと思っているのではないか。
ともあれ1年持たない総裁がどういう訳か全国的に圧倒的な支持で総裁=総理に選ばれたのである。どこかでムードづくりをしたとしか考えられない。
自民党大敗の戦犯の最たるものはこのようなムードづくりをした何者かである。党内世論を巧みに誘導したとしか考えられない。
選挙大敗を受けて地方が具体的行動に出たのは滋賀に象徴される自民会派離脱が最初であろう。これは伝染する危険性がある。
またこれは民主党に乗ずる隙を与えるものである。自民党を離党し民主党候補を応援するといった岐阜県議はなんと比例代表で民主党から衆議院に当選しているのである。
それにしても自民党本部は無策である。この非常時に次の総理選挙の戦い方すら決まっていない。ましてや総裁選挙に候補として名乗り出た人物もいないのである。
惨敗のショックは大きいかも知れないが、このような状態を放置すれば今後の選挙ではさらなる敗北を重ねる危険性が高いと言える。
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