冬季五輪閉幕-金メダルゼロであった ― 2010/03/01 18:50
バンクーバー五輪は閉幕した。無荒老は選手諸君の敢闘には敬意を表するのみである。
ところでここしばらくの冬季五輪の成績を見ると一つのピークが長野五輪にあり、その後長期低落傾向にあると見ざるを得ない。
日本選手の努力と成績向上は認められるが、世界のレベルは日本を上回るスピードで向上していると思われる。
JOCをはじめてする関係機関はこの点を認識して欲しいと思う。世界の目標は日本の目標より高いのではないか。
これはマスコミも同様であろう。女子フィギュアでは各選手は自己最高乃至それに近い点を上げたのであるが、優勝したキムヨナ選手は世界最高を更新したのである。
これは単に冬季五輪種目のみではない。競技種目は違うが男子マラソンの世界を挙げる。未だに「サブテン」を話題にしている。世界のトップとなるためには「サブシックス」くらいが目標とすべきではないのか。
JOCのトップや監督コーチ陣が反省しない限り日本のスポーツが過去の栄光を取り戻すことは至難となりはすまいか。今回の結果に対する責任を問われるのは彼らではないのか。
津波予報-気象庁の皆さんご苦労様でした ― 2010/03/02 18:47
今回のチリ地震津波の予報、気象庁の皆さんご苦労様でした。
ところでこの予報に関して実際との乖離を非難する人がいます。とんでもないことです。無荒老は、気象庁はよくやったと思います。コンピューター計算の基礎データも極めて不完全な中、あれだけの予報が出来たのは評価すべきでしょう。これくらいは誤差の範囲として認めるべきと思います。何しろ実験をしてプログラムを確認するなどできないシステムなのです。
今回の地震と津波で多数のデータが得られたと思います。気象庁の皆さんにはこのデータを活用して更に精度、確度の高い予報が出来る様にコンピュータープログラムの改良をして欲しいと思います。
震源、海流、干満など未確認の多くの要因が津波の伝達にかかわっていることでしょう。また、今回は太平洋の島嶼やニュージーランドなど海外のデータも多量に得られていると思います。
ところで予報の仕方に一つ提案があります。今回もそうでしたが、津波の到達時間が点で示されていて、「これより早くなることもあります」などのコメントが付けられています。むしろ到達時刻を点で示すのではなく、早ければ何時、遅ければ何時という様に幅を持たせるべきではないでしょうか。
津波警報の継続予想時間もまた示されてよいのではないでしょうか。いつまで避難すべきかの予想が立てば混乱も少ないと思います。
更に今回の様に第二波の方が高い場合があります、第二波、第三波の方が高いという予報は出せないでしょうか。今回の様に可成りの人が一番高い津波の時に家に帰るのでは警報の意味が薄れるのです。
その他色々問題点が明らかになったと思います。関係先と協議の上、よりよい警報システムの確立をお願いします。
プルサーマル-平和と安全に対する貢献も忘れるな ― 2010/03/03 18:55
四国電力で日本で2例目のプルサーマルが始まった。
ここで考慮すべきはプルサーマルが平和と安全のために重要な技術であるということである。
人類が作り出し、現在も増え続けているプルトニウム239は極めてやっかいな代物である。これはそのままでは核兵器になりかねないし、一方で毒性の強い物質であることも知られている。
これが地球上に蓄積されていくことは物騒なことに間違いない。ところがその事態を回避するためにはプルトニウムを他の元素に変えねばならぬのである。
プルトニウムを他の元素に変えるというのは核反応を使う以外に手段はないのである。核爆発を使う訳には行かないので現在はプルサーマルが唯一の手段とも言える。
新たな技術が考案され、プルトニウムを他の安全な元素に変換できる手段が開発されるまでは、人類はプルサーマルでプルトニウムを消費しなければならないのである。うかうかするとプルトニウムは増え続けるのである。それは人類にとっは極めて好ましくない事態なのではないか。
無荒老は全ての技術は未完成であるという考えである。これで現役の技術者として実績を上げてきたのである。プルサーマル技術も実用化は出来るが未完成である。しかし、これを実際に運転することで一段と安全性を増していくことが原子力技術者の使命であろう。
九州電力、四国電力の技術者に期待する。プルサーマルを事故を起こすことなく更に安全なものに仕上げていただきたい。そして今後導入する各電力会社についても同様の期待を持っているものである。
無荒老は日本のプルサーマルのノウハウが世界をリードする日が来ることを願望している。
特捜の権威-村木裁判で崩れていく ― 2010/03/04 18:44
特捜の主張が次々と村木裁判で崩れている。
今回の石井議員の証言は証拠を立てての反論である。
検察の主張する日時には石井議員にはアリバイが明確になったのである。
「検察が供述調書に強引にサインさせられた」という被告サイドの証言が相次ぐ中。今回ははっきり検察の主張を否定する証言がなされたのである。
今回の石井議員の証言が採用された場合、検察の調書は証拠として採用されないであろう。
これは特捜の権威を損なうものでしかない。他に影響が出ることは避けられない。特に小澤氏関連の事件では被告人関連の証言が「特捜の不当な強制」と見なされる可能性が出てくるのである。ということは小澤氏関連の諸案件は殆どが「無罪」またはそれに近いものとなってしまう可能性があるのである。
特捜もその権威を保つためには不法捜査といわれない様に注意すべきであり、そのような傾向がある検事には異動してもらわねばならぬのである。
無荒史談250-日本の神々-田村神社 ― 2010/03/05 18:46
坂上田村麻呂を祀る。田村麻呂は蝦夷を征伐した将軍として知られている。征夷大将軍として活躍し、蝦夷の首領アテルイとモレを降伏させている。この二人は都に送られたが田村麻呂の助命の願いも虚しく処刑された。
薬子の乱に際し、次の蝦夷征伐の主要人物である文屋綿麻呂を幕僚として救済したこともよく知られている。綿麻呂は事実上の蝦夷征服の完成者である。
墓所は将軍塚と呼ばれ、平安京の守りとして尊敬されている。ここは京都の西野山古墳である。
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