日本農業-国際化なくして明日はない2011/11/01 18:50

これはTPPとは別の話であるが、この視点を考えないでTPPは語れないと思う。

日本は少子高齢化が進みつつある。これは日本では食糧消費のパイが縮小するのは避けられないと言うことではないか。

しかも高齢化が進めば一人あたりの食糧消費は少なくなるのである。

更にメタボ回避が重要課題となっているのでカロリー消費は減退するのも必須である。

つまり国内需要に限れば食糧消費は増加しないのみならず、減少の一途をたどるしかない。

つまり日本農業は輸出できないかを主眼に考えないと自由化がなくてもじり貧となるのではないか。

日本の農水産業の発展は輸出の振興にあるのではないか。

現に何人かの先進的な人々は海外市場に進出している。やれば出来ないわけはない。

常識的に考えれば価格ではとうてい太刀打ちできない。しかし、味と安全性では十分に勝算があるのではないか。それは輸出できるという実績が証明している。

「攻撃は最大の防御である」下手に日本に自由化を求めたら日本の製品で自国の一次産業が大被害を被りかねない。と思わせるくらいの気概が欲しい。

なお、カロリー計算での収支が均衡すれば食糧受給率は100パーセントであろう。

TPP-アメリカを攻めることが必要である2011/11/02 18:38

「攻撃は最大の防御である」TPPにもこの原則を貫くべきである。

また、ギブアンドテイクが交渉の前提であることくらい自明のことである。

アメリカは他国に対して解放を求めている。しかし、アメリカにも解放したくないものがあるはずである。

日本は解放の見返りとして他国の開放-特にアメリカの解放-を要求する権利があるのではないか。

少なくともアメリカ国内で「対日解放反対」の声が国民や議員の中から挙がるくらいのことを見つけて交渉すべきではないか。

交渉の過程で日本が解放するのに十分な見返りをアメリカが提供しなければ脱退するのは日本の権利と思う。

その権利を放棄するならTPPに参加すべきではない。

TPPと保険-アメリカの不当な論理に負けるな2011/11/03 18:43

健康保険に対してアメリカがおかしな理屈で「解放」を叫んでいるようだ。

そもそも自由かとは自国の良いものが何らかの障碍で他国に適用できないものを救済するのではないか。

世界中でアメリカの健康保険制度よりも日本の制度の方がよいと思っている人はいないのではないか。当のアメリカ人でもそう思っていないか。

それをアメリカの保険会社の都合で日本の優秀な制度を破棄しろと言うのはどう考えても「自由化」のハキチガイである。

オバマさん。アメリカよりも良い日本のシステムを廃棄するようなことが自由化と思いますか?

これ一つでも日本は交渉離脱する理由になると思うが。

ギリシャ危機-日本がその轍を踏まないために2011/11/04 18:53

世界経済の混乱要因となったギリシャ危機は、日本にとっても対岸の火事ではないのだ。

國の財政がデフォルトの危機となった場合、国民にどのような過酷な要求が国際社会から出されるか考えてみる必要がある。

現在の政治、財界、それにマスコミもこの点に関して「ノーテンキ」と言わざるを得ない。

ギリシャの例から見る時給料半減、年金半減、福祉半減、そして税金倍増になりかねないのである。「景気回復後」などと言う悠長なことを言わずに今の成長率でどうするべきかを各界で真剣に議論すべきではないか。

まかり間違えばギリシャのようになる。今どうすべきかが真剣に議論されねばならぬ。この問題では党利党略などもってのほかではないか。

今まで良い目をしてきたのである。耐乏もまた必要ではないか。

タイ洪水-日本にとってはギリシャどころではないのではないか2011/11/05 18:30

まずはタイ国民にお見舞いを申し上げる。

今世界の先進国ではギリシャ危機が叫ばれている。しかし、日本にとっては-と言うよりはアジア諸国にとっては-タイの洪水が大事件ではないか。

欧米諸国はギリシャ危機に懸命である。とてもタイまで考えが及ばないのではないか。

しかし、日本をはじめとしてアジア諸国にとってはタイの洪水が大問題ではないか。

ここは次のAPECにはタイ再建のためにアジア諸国がどうすべきかを議論すべきであろう。

勿論日本は主要な役割を果たすべきであるが、状況によっては中韓両国をはじめとするアジア諸国の連携が必要であろう。

日本は東日本大震災で可成りの影響を受けている。しかし、タイの経済規模からすれば今回の洪水被害は日本と比較できないほど大きいのではないか。