「平清盛」-史実はこうだ37-貨幣制度の世-武士の世以外の清盛の狙い2012/12/27 16:56

清盛が武士の世の実現を狙っていたのは事実だが。もう一つの狙いがあった。それは貨幣制度の確立である。

清盛は宋との貿易で多量の宋銭を輸入している。これは漸く始まった日本国内の貨幣流通を一気に加速させようと言うものだ。

こうなれば平家は貨幣の元締めとなるため多大の利益を上げることが可能となるのだ。

ところが朝廷や武士階級はまだ貨幣経済から遠い状態であった。そのために清盛の貨幣制度確立の動きに反対するのである。特に治承3年の政変は貨幣制度反対グループが法皇を始め大量に排除されているのだ。

鎌倉時代には日本でも宋銭を使った貨幣制度が定着していく。清盛は功を焦って各方面の支持を失ったように思われる。「平氏にあらずんば人に非ず」は貨幣の面からも成り立ちかねなかったのである。