日本が品質で世界を制した頃は―品質問題の企業に告ぐ2017/10/21 15:24

日本が品質で世界を制したときは工場は次のように考えていた。これは無荒老の体験でもある。

カタログで保証した品質基準があれば、社内規格はそれよりも厳しく設定し、工場規格はさらに厳しく設定し、生産現場はさらに厳しく品質を作り込んだ。

過剰品質と言えばそれまでだが、製品の品質はこれで守ったものだ。世界の製造業は日本の高品質に悲鳴を上げていた。

このシステムを上手に動かしていくと、「品質を落として安く作る」事など面倒になる。場合によっては低品質を作ろうとするとかえって高く付くのだ。

問題を起こした各企業の諸君、品質の良さを誇り世界に雄飛した時代の先輩の話を聞いてみたら。