福島の遮水壁-東電の不可解な行動2013/09/19 16:54

東電は2年前に福島第一の地下水に関して遮水壁を検討して先送りしたとある。その後の行動は極めて不可解である。

先送りの理由は高コストだそうだ。それならばそれなりのフォローがあるべきだが、それが公表されていない。

この場合、先送りをするということは、低コストで有効な方法が他にないか検討することではないか。そして、一定期間で代替案が見つからねば当初の案を実行することではないか。

どう見ても東電は「先送り」と称して対策を取らないこととしたとしか見えない。代替案を検討した形跡が見られないのだ。

東電は1000億の費用といったが、今回の政府資金はその半額程度である。どうなっているのか。

東電は1000億をケチって会社の信頼を捨てたのではないか。過去は「東電だから信頼する」だったのが今は「東電だから信頼できない」に変わったのではないか。柏崎刈羽の再開申請書に新潟県が同意しないのも当然だ。

他の電力会社は原発再開の申請書が受け付けられているのだ。それだけ東電はおかしな行動を取り続けているのではないか。会社の信頼は一日でなくなる。それを回復するのには何年もかかるのだ。

「会社の信頼」が分からない経営者は変わって貰わないと東電の関係者が困るのだ。