無荒史談208-日本の神々-阿倍野神社2009/08/05 18:59

北畠親房、顕家父子を祀っている。場所は北畠顕家戦死の地と伝えられているところである。むしろ父の方は付けたりでこの顕家が主神と考えるべきであろう。

顕家は公家でありながら武勇に秀でた人物として知られている。建武の中興の際に東北の地に派遣されて関東を北から牽制する役を命じられたのである。足利尊氏が鎌倉で反旗を翻したときは、軍勢を率いて鎌倉へ攻め上ったが、尊氏が既に上京した後であったので追いかけて上京し尊氏を九州に敗走させる戦いに参加している。

一旦東北に帰った後足利尊氏の京都侵攻に際して再度軍勢を率いて上京するのであるが、短期間での2度の遠征で兵は疲れ、顕家は武運つたなく戦死するのである。

この時の足利軍の攻撃で楠木正成、名和長年を失った後醍醐天皇方はここで北畠顕家を失い、次いで新田義貞も戦死するに及び有力武将が全滅するという悲劇に見舞われるのである。

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