麻生降ろし-公認取消の度胸、離党する度胸2009/07/01 18:55

麻生総理の思惑どおりに党内が動かなくなったようだ。今回の人事は閣僚の補充にとどまるそうだ。

今頃閣僚の補充をするくらいならば閣僚の欠員が出来たときに何故すぐやらなかったのかと思う。

ところで麻生降ろしの方であるが、麻生氏に代わる自民党総裁の下で総選挙をするのは時間的な制約がある。新総理の下でやるのはまず難しい。

やるとすれば麻生選挙管理内閣のもとで新総裁が鳩山民主党代表と総理の座を掛けて争うという構図のみであろう。

これは理論的には可能であるが実現する可能性は少ないと思われる。

そうすれば「麻生自民党」のもとに選挙を行わねばならぬ。

麻生総裁で選挙が出来ないというならば自民党で出馬できない。あるいは自民党は公認をすべきではない。

「麻生」の旗で戦うことをしない人は自民党は公認すべきではなく、現職に対しては「刺客」を送るという態度で臨まねばならぬ。また、そのような人は無所属なり新党なりで戦う姿勢を取る必要があろう。「男は度胸、女も度胸」!

このようなことは前回の総選挙で見られたことである。但し、この時は小泉首相は高い支持率を誇っていたし、「郵政民営化」という明確な争点を持っていた。しかもこの時の選挙で敗北したのはなんと野党である民主党であったのである。

自民党としては「分裂選挙」というのも一つの選択肢である。但し前回の郵政選挙と違うのは麻生内閣の支持率は極めて低いことと自民党内での明確な争点に欠けると言うことである。

ここは度胸の見せ所ではないか。柳の下に12匹目のドジョウがいるかは知らないが。

景気回復?-必要上に辛く見ていたのでは2009/07/02 19:00

景気の先行きに対して底打ちという見方が次第に多くなっている。その一方で雇用は相変わらず厳しい状況にある。

これを考察すると大企業では景気の落ち込みを必要以上に辛く読んでいたと思われる。これは企業として通常の行動であるが、今回は未経験の条件でもあったので必要以上に辛く読んでいたのではないか。これは何も非難されることではなく、経営者として許される範囲である。

現実が超悲観的に予想したところまで行かなかったら見通しがよくなるのは当たり前である。無荒老は見通しが辛すぎただけで実体経済の回復までは到っていないと思っている。

となると雇用の回復まではまだ可成りの時間が掛かるであろう。人を増やすのは景気が以前の水準まで回復したときであろう。景気が十分回復するまでは手持ちの人員でやりくりしてしのぐのが経営者が普通に取る手段である。

雇用が回復するのは以前の水準に到達したとき思ってまず間違いないだろう。雇用が厳しいのはまだまだ続くと思われる。

官庁の無駄遣い-公表されたのは氷山の一角2009/07/03 18:58

財務相が調査したところによると政府の57の事業を調査した結果全てに見直しの必要があり、そのうちの21は廃止を含めて再検討の必要があるということだ。

官僚だから身内に甘いことを差し引いてもこのザマである。他の事業や外郭団体も無駄が多いと思われ、ここに明らかになったのは氷山の一角と言うことである。全ての事業にムダがあるといっても間違いあるまい。

特に悪質なのが21件という事だが、これは即時廃止すべきである。また、残りの36件も廃止を前提として検討すべきである。

要するにこれらは天下りのための事業であろう。そのために外郭団体を作っているのである。

57ヶ全てに対して外郭団体は即時廃止し、天下り者は退職金なしで放り出すべきである。当人にはいささか気の毒だがそういっていては改革は進まない。

これは一罰百戒の意味もある。おかしな外郭団体や事業は同じ様な目に合うものと戒めねばならない。官僚が襟を正さなければ現在の日本の難局は切り開かねないと言うことである。

官僚が「公僕」精神に立ち返るまで、おかしな官僚とその悪習の排除は続けなければならないのである。

逆瀬戸際政策-米朝のチキンゲームか?2009/07/04 19:01

オバマ政権半年、対北朝鮮政策が次第に明らかになった。「核放棄」のための対話ならば何時でもするが、アメリカが譲歩するような対話はあり得ないと言うことである。

従来北朝鮮は瀬戸際政策で一応の成果を得てきた。というよりもブッシュ政権がその手に簡単に乗っていたと言うことである。オバマ政権はその手に乗らないことが明確になったと言える。北に譲歩させるためにさらなる制裁をちらつかせるのである。無荒老はこれを「逆瀬戸際政策」という。

これは「チキンゲーム」と言えるのではないか。オバマ政権は北朝鮮の「暴発」の可能性を計算に入れて行動しているとしか思えない。

このツケを払う羽目になったのが中国である。北の暴発は避けたいし、北はコントロールしたいし、焦っていると思う。

北は本日スカッドミサイルらしきものを発射した。アメリカがどう反応するかを見ているだけと思う。一方で、北の船舶は何処にも入港できずに空しく帰還を始めたようだ。アメリカに同調して入港拒否の姿勢を取る国が多いようだ。

現状が続く限り北の「暴発」はあり得るとして対策を考えた方が賢明と思う。

無荒史談202-征夷大将軍-徳川家茂2009/07/05 19:01

幕末の難局で幼少の身で将軍となった。ただ、その素質は期待されていたのである。外国船が日本近海に出没し、開国を要求している時代に、前任の病弱な家定の後任として素質ある人物として期待されたのである。

残念なことに今の医療技術では助かるであろうという病気(糖尿病)で急逝した。最も今では注意すべき節制を怠ったのである。記録によれば過度の甘党だったらしい。健康に留意する人は避けるような異常であったようだ。