無荒史談205-日本の神々-赤間神宮2009/07/20 19:02

安徳天皇が祭神である。天皇は源平内戦のために不慮の死を遂げられた。無理心中で命を落とされた唯一の帝である。

天皇の祖母二位の尼時子は、平家滅亡に当たり宝剣を腰に差し、神璽を懐にし、幼少の帝を抱いて投身自殺したのである。平家とともに天皇をも滅亡しようとした行為である。戦前の史家がこれを非難しなかったのは不思議でならない。これは神器を損壊しようとした唯一の例である。

安徳天皇が入水後助かり存命したという伝承はいくつかあり、御陵というものもいくつかある。但し無荒老は過分にして後裔の伝承を知らない。

天皇がかりに源氏の兵に助けられたとした場合、譲位の上出家し、しかるべき寺院で生涯を送られたであろうというのが無荒老の推察である。