米兵のアフガンでの乱射-根は深いはずだ2012/03/12 18:55

米兵がアフガンで乱射事件を起こした。この手の事件はよくあるのだが、今回は少し掘り下げてみよう。

米軍が駐留する場合、地位協定を結ぶのであるが、これが多分に「治外法権」的な色彩を帯びている。しかもそれが治安の悪い國を基準としているから具合が悪い。

つまり日本のように米国より治安のよい國でも最低の治安の國の基準で結ばねばならないのだ。つまり日本を優遇すると他の国々も同じく優遇せざるを得ないことを米国は恐れているのだ。だから「日米地位協定」は改訂されない!

これはたぶんに相手国民に対する蔑視を生んでいる。対日でもそういえるのではないか。まして臨戦状態に近い國ではその傾向が強いであろう。

次に米国軍の志気が挙げられる。今回も何回も海外派兵された兵士というのではないか。海外派兵が続くと精神的におかしくなるのではないか。

最後に恐怖心であろう。住民が皆敵に見えてくるのではないか。これは政策の問題でもあろうが。

いずれも根の深い代物である。これ以外にもあるかも知れないがそれも根が深いものであろう。

今回の事件はいわば氷山の一角であろう。このような大事件が起こる時はもっと小規模の事件が多くおき、更に事件と言えないまでのトラブルがもっと多く起きているのである。

要は米国の国際戦略に対する実行施策に拘わるものであろう。

米国は海外派兵に際して軍人の教育をもっとしっかりすべきなのだ。それは相手国の国民の人権の尊重を含めて行うべきであり、徹底の上にも徹底すべき代物なのである。