無荒史談163-日本の戦-島原の乱 ― 2009/01/18 19:03
日本のキリスト教徒はイエズス会によりもたらされたカトリック系統である。この乱にこのことが関係していると思っている。
イエズス会のスポンサーはスペイン王室-ハプスブルグ家-である。ハプスブルグ家はヨーロッパでは勢力を失いつつあった。イエズス会の世界布教に便乗して布教とともに植民地獲得を志した。恐らくこのことが秀吉や家康に危機感をもたらしたであろう。彼らはキリシタン禁制を発するのである。
一方で新教国のオランダはスペインからの独立を達成した国である。此処では布教と植民地獲得が別のものであった。
改宗を迫られたキリシタン民衆は反乱した。しかし、落ち目のスペインにこれを援護することは不可能であった。又、新教国のオランダは反乱者に冷淡であった。幕府に加勢して砲撃までしている。
孤立無援のキリシタン反乱は成功するすべはなかった。ところが幕府軍は功を焦って猪突猛進し、多大の損害を出してようやく鎮圧するのである。
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