無荒史談256-日本の神々-常磐神社2010/04/05 18:52

水戸藩の藩主、光圀と斉昭を祀る。水戸家の2代目と幕末の藩主である。

 光圀は天下の副将軍といわれ、幕政の重鎮であった。それが昂じて庶民の間に尊敬され、本人は関係していない「水戸黄門漫遊記」なる物が作られたのである。全てが作り話であるが、ワンパターンの構成ながら日本人に受ける内容であり、TVの一大長寿番組となっている。

 光圀の業績は大日本史を編纂したことであり、その中で楠木正成を「忠臣」として取り上げている。また、足利氏を朝敵として誹謗したが、「将来足利氏に後継者がいなくなったときにはわが水戸家より養子を出せ」と遺言し事実そうなったのである。

 斉昭は徳川一門でありながら朝廷を重視する勤皇家であった。水戸藩には勤皇の志士が輩出し、桜田門外の変では主役となった。しかし、肝腎の明治維新の時にはエネルギーを使い果たしたのか目立った人材が現れていない。

 この二人を明治になって顕彰するためにこの神社が創られた。

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