内部留保増加-アベノミクスの弱点2013/07/26 17:25

今年の決算で大企業は内部留保を増加している。アベノミクスに反して賃金には賞与増加に使われただけである。

これは経営の常識から見れば妥当な判断なのだ。

内部留保が十分に出来ていなければ賃上げを利益に回しづらいのだ。

日本の慣行では賃金カットや人員整理がやりにくいのだから、企業はそれに備えて内部留保を増やさざるを得ないのだ。

つまり企業の利益が賃金に結びつくには可成りのタイムラグがあるのである。特に現在のような雇用状況-有効求人倍率の低さ-では尚更である。

企業の利益が上がっただけでは月給はそんなに上がらないのだ。企業は賞与での利益配分をするに留まるのだ。

しかし、有効求人倍率を上昇させると企業は賃金を上げないと人材確保が難しくなる。だから賃上げが進むのだ。

雇用増に繋がる対策を取らないとアベノミクスはおかしくなるよ。