無荒史談 314 彗星で天皇譲位-これも親子喧嘩か ― 2014/06/21 16:33
後鳥羽上皇はかねてから討幕の思いがあり、これは公然の秘密ではなかったろうか。
奥山のおどろが下も踏み分けて道ある世ぞと人に知らせむー新古今和歌集 の御製には討幕の志があるともとられる。
これを源実朝の歌 山は裂け海はあせなむ世なりとも君に二心我ありめやも—金槐和歌集 を合わせてみれば、幕府が討幕を避けたかった様子がうかがえる気がする。
上皇の長子土御門天皇は、時勢を見る目があったようで討幕の不可であることを進言した。しかし、その返答は倒幕に賛同していた弟の順徳天皇への譲位であった。たまたまの彗星の出現を理由に「治世の君の不徳だ」として強制されたのである。
しかも順徳天皇の皇太子として、天皇と摂関家の娘の間に生まれた仲恭天皇がたてられ、土御門上皇は将来の院政の目まで摘み取られるのである。上皇の不遇の日はなお続く。
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