アメリカで尊厳死-日本と定義が違う-日本のものに理解を2014/11/04 16:41

アメリカで尊厳死で女性が亡くなったという報道があった。しかし日本の感覚ではこれは「自殺幇助」であり、尊厳死ではない。

現在日本でも尊厳死を認める法律が提案されている。その内容には自殺幇助は含まれていない。

参考までに日本尊厳死協会の「尊厳死の宣言書」を記しておく。無荒老は協会員だから転載を許してほしい。

「私は私の傷病が不治であり、且つ死が迫っている場合に備えて、私の家族、縁者ならびに私の医療に携わっている方々に次の要望を宣言します。この宣言書は、私の精神が健全な状態にあるときに書いたものであります。従って私の精神が健全な状態にある時に私自身が破棄するか、または撤回する旨の文書を作成しない限り有効であります。

①私の傷病が現在の医学では不治の状態であり、現に死期が迫っていると診断された場合には徒に死期を引き延ばすための延命治療は一切お断りします。

②但しこの場合、私の苦痛を和らげる処置は最大限に実施して下さい。そのためたとえば麻薬などの副作用で死ぬ時期が早まったとしても、一向にかまいません。

③私が数ヶ月以上にわたって、いわゆる植物状態に陥ったときは、一切の生命維持処置を取りやめて下さい。

以上私の宣言による要望を忠実に果たして下さった方々に深く感謝申し上げるとともに、その方々が私の要望にしたがって下さった行為一切の責任は私自身にあることを付記いたします。」

つまり延命措置で無理して寿命を延ばすことを拒否する意思を尊重してもらいたいということである。アメリカの事例と考え方は異なるのだ。

なお、日本尊厳死協会に興味がある方は、この名前で検索すればホームページがあります。

一日本尊厳死協会員より