無荒老人の放言録

伊藤鹿児島県知事が「女子高生には三角関数は必要ない」という趣旨の発言をされ、後で慌てて訂正した。

リケジョ志望の生徒に対する暴言なのだ。ご自身は数学が大の苦手だったように思える。

三角関数を日常使うことはあまりないだろう。しかし、必要なのは数理的なものの見方を体得することだ。三角関数はその一環なのだ。数理的が性格に合うかどうかは女子生徒がリケジョになるかどうかの選択を考える重要な要因なのだ。

自分の体験を一つ参考までに述べる。ちなみに無荒老は元現場技術者だ。

ＩＴ関連でよく使われる「ブール代数」なるものがある。1953年卒の無荒老の学生時代はその存在さえ知らなかった。

卒業後30年ほど経ってからブール代数を活用する機会に恵まれ、現場の改善に大変役に立った。学校で習わなかったが、初歩的な理解と応用は出来たのだ。これも数理的な基本があったからなのである。

こんな知事の暴言に反発して鹿児島県から優秀なリケジョが出てくることを期待する。