無荒史談119-古生物物語-冷却する地球2008/09/08 19:32

地球は温度を下げていく。時にはスノーボールアースという一大氷河期を迎えたこともある。しかし、冷却したことで太陽エネルギーの利用が優位になったと思われる。

地下の岩石の間隙に生息するほかに、広い海に適応した行動性のある細胞が発達したのである。最初の冷却で海洋は生物に解放されたのである。

この時期には炭酸同化で得られた酸素は遊離状態にあることは少なく、すぐに他の物質と反応してしまっている。最大のものは鉄である。それまで海中に溶けていた鉄は、酸化鉄の形で沈殿を初め今日に見られる鉄鉱石となった。

炭酸ガスは、炭酸同化作用の他、生物が炭酸カルシウムの殻を作ることによっても消費され、地球は温暖化ガスが減少して冷えやすくなってきた。

地球が冷えるにつれ、従来は熱に弱かった為分解して蓄積しなかった化合物が蓄積することとなり、生物の多様性に拍車が掛かることとなった。

最初に発生した微生物は、いろいろに特殊化をしていったが、それらは次いで共生を始めた。いろいろな生活をする細胞同士が結合しだしたのである。現在の細胞核を持つ微生物はこのように共生の結果として生成したのである。