ユーロ危機-いや全先進国の危機だ2011/11/27 18:26

ユーロ危機が叫ばれている。しかし、日本も米国も大なり小なり同種の危機にあると見るべきだろう。

これらの危機を見ると、国民負担の割合と政府支出の割合に大きな乖離があるというものだ。

つまり各国民の要望と国民が負担してよいと思う金額に乖離があるというものだ。本来はもっと高負担で実現すべき政府支出を国債で誤魔化して目先の負担を逃げているのである。低負担ならば政府支出が希望額より大きく減少することに甘んじなくてはならないのだ。

政権与党がそのギャップを埋めようとすると国民の支持を失う危険性が高く、増税などの措置に踏み切れない。

ここで与野党が逆転しても増税などの解決策をとる自信など無いのだ。

つまり先進国政府はどの政党が政権を取っても増税が出来ずに国債で当面「ゴマカシ」を続けざるを得ないのである。

ところがこの冷酷な現実をマスコミは国民に解説することを避けているのではないか。

無荒老の如き老人は、この政府のゴマカシを満喫しつつこの世を去るであろう。しかし、子孫の代はそういかぬのではないか。