サマータイムについて2007/06/04 19:47

サマータイムに関する論議がなされているが、無荒老は時計をいじるのは反対である。やるのであれば、時計をいじらずに時間割を1時間早めるべきである。その理由を明確に示す。

1.前回導入したが失敗している。その反省が全くなされていない。反省がなければ又失敗するのは目に見えている。

2.前回は、各家庭には時計は2-3個しかなく、しかもアナログの機械式であった。又、コンピューターは極めて特定の場所でしか使われていなかった。現在は時計以外にも家電製品やパソコンなどに時計が組み込まれており、無荒老の様な老夫婦のみの家庭でも20個前後ある。標準的な家庭では30個は下回らないであろう。しかも可成りのものはアナログ式より調整に手間取るデジタル式である。

3.無荒老は技術系の人間であり、メカには強い方と自負しているが、我が家の時計20個のうち5個前後は1時間の調整方法がわからないのである。高齢者や女性では、自家の半数以上の時計の調整が出来ないと思われる。ちなみにデジタル式の時計を操作するのは、アナログ式より可成り面倒である。思うにサマータイム導入論者が果たして自家の時計を自分で全て調整する能力があるかは疑問である。

4.現在はデジタル時代で多くのコンピューターが日常生活に直結して使われている。この中にサマータイムの導入に当たり不適応現象を起こすものがないか全く検討されていない。もし、国民生活に影響度の高い運輸交通を始めとする分野でトラブルが発生すれば一大事である。また、サマータイムの終了時に見られる24時○○分は、コンピューターソフトによってはエラーとなる可能性がある。

5.結論を言えば、サマータイムとして時計を進めれば、IT弱者は対応不可能であり、2種類の時間を同時に使わされる羽目に陥る。また、サマータイムの導入で国民生活に直結する部門にトラブルが起きれば、社会の混乱は想像を絶するものである。

6.サマータイムを提案している人々の意味する効果を上げるには、時計はそのままで、時間割を1時早くし、8時半始業17時終業であれば、夏期は7時半始業16時終業とすればよい。時計をいじって無用の混乱を生ずることはやってはならない。

7.なお、サマータイムの導入で省エネ効果が見込まれるというのが導入論者の意見であるが、具体的な数値はとんと見たことがない。勘ぐれば発表したらデータを元に反対意見が続出するのを恐れているのではないか。

この意見に反論大歓迎。同感も歓迎。