誰がセーフティネットを作るべきか2009/01/07 18:50

現在派遣・契約社員の失職が問題となっている。採用している製造業等は、通常の労務費の調節方法を採っているだけである。仮に全ての人員を正社員としたとすれば、正社員の整理が問題となっているはずである。

企業にとっては労務費の削減につながるシステムが好ましいのである。正社員の削減は現在の労働法の下では可成り面倒なのである。

このような事態とならない様に解雇に関するセーフティネットが必要であったが十分な期間があったにも拘わらず誰も検討しなかったのが事実である。

今回の失業問題で誰も派遣会社の責任を云々しないのを無荒老は奇異に思っている。無荒老はセーフティネットを構築する責任が最も大きいのは派遣会社と考えている。

思うに派遣先の契約廃棄で派遣会社の責任が無くなるのはおかしい。次の派遣先を考えるのは派遣会社の仕事ではないのか。

業種によって派遣先を制約するのではなく、派遣会社に契約打ち切り後の処理を考慮することを義務づける必要があるのではないか。なお、派遣受け入れ企業には、住居などの退去には猶予期間を義務づける必要があると思う。

無法地帯と人質2009/01/08 19:03

アフリカなどに存在する無法地帯では、身代金目当ての拉致と人質が横行していると思われる。

彼らにとって先進国の国民は宝の山であろう。拉致の対象としては絶好の標的である。

心情の上では止むに止まれぬ所もあろうが。現実には拉致されれば自国政府はもとより関係諸国に負担をかけるのである。

NPO活動もこの辺を考慮して欲しい。人質になるのは無法を増長させるだけである。

その対策は?運動している団体でよく考えて欲しい。

無荒史談160-日本の戦-戦国時代の終わり2009/01/09 19:09

本能寺の変の時、織田軍は各地に転戦していた。その中で羽柴秀吉は対戦相手の毛利氏と和議の交渉が進んでいた。彼は大至急和議を纏めて京都に急行した。この時の判断が彼を覇者としたのである。明智軍と戦い勝利した。このことが彼を信長の後継者争いで優位に立たせる。

前田利家を部下とし、柴田勝家を滅ぼし、軍事的に制圧できなかった徳川家康は、外交的に苦労しながら臣従させることに成功した。毛利氏は先の和議の延長で従わせることに成功した。四国、九州はたいした戦なしに軍門に下った。

最後に残ったのは東国であるが、伊達政宗を臣従させ、北条氏を滅ぼして天下統一を完成させた。

豊臣政権には致命的な欠陥が2つありそのいずれもが政権の滅亡に関わるのである。

一つは秀吉の子飼いの部下が2派に別れて抗争したことである。もう一つは有力大名の勢力を削ぐことが出来なかったことである。特に徳川家康は軍事・経済両面で大勢力を持っていた。

ドル90円時代2009/01/10 19:03

約1年間の金融危機による混乱を経てドル90円前後で落ち着きだした様である。これは年約20%の急速な円高と言うことである。

経験からいえば円ドル相場が安定すればそれに応じた製造業の対策が打てるのである。困るのは円ドル相場の急変なのである。トヨタが赤字となって話題となったが、仮に10年かけて20%の円高であれば楽に対応できたであろう。

素材市場も同様である。昨年の様に原油が倍半分に激動しては対策が後手に回ってしまうのである。つまり安定しており変化が緩やかであれば何とかなるのである。

一方で企業はドル80円で計画したとき、ドル120円になるとその計画を変更せざるを得ないのである。

今年円ドル相場が安定すれば企業の収益は改善するであろう。これは景気回復の重要な要因と考えている。

アフガン支援について2009/01/11 19:07

アフガン支援に世界が取り組んでいる。

しかし、どこかボタンの掛け違えはないだろうか。それはタリバン勢力が望むところである。

つまり、アフガン支援を性急に進めるあまり、アフガン国民の望むところと違うことを押しつけるのである。

アフガンは国民皆銃の国であることを忘れてはいけない。アフガン国民に詰まらぬ疑義をもたれると彼らの銃口は援助者の方を向くであろう。

アフガン国民の銃口がタリバンの方を向く様にすることが重要と思われる。それがまずやるべきことである。

アフガン対策は急いては事をし損ずるのである。「急がば回れ」でじっくりと勧めるべきではないか。欧米流では必ずしもよくないと思う。ここは東洋の智恵が必要であろう。