ウクライナ東部住民投票-手続きに問題はあるが2014/05/12 16:26

ウクライナ東部の新ロシア派が住民投票を実施して、独立賛成票が大多数と発表した。

もちろん手続き上にに問題があるし、準備など十分にできたとは言えないし、第三者のチェックも入っていない。有効性に疑問ができるは当然だ。

しかし、ウクライナ東部が中央政府に対して抱いている不満が大きいことはこの事件でも示されている。この状態を無視しては混乱が収束する見通しは立たない。また、ウクライナの財政改善にも役に立たない。

今のウクライナ暫定政府に求められているのは、自国内の宥和政策ではないか。ウクライナ情勢を問題としている諸国もこの点を重視すべきではないか。

欧米諸国がロシア制裁をすることはあまり役に立たないのではないか。どうすればウクライナが一つになっていくかが議論されるべきだろう。親ロシア、親欧米の二者択一を迫ることは最悪の手段ではないか。

各国が暫定政府に財政支援をするのは結構だが、親ロシア派の弾圧の財源となっては意味がない。暫定政府がそのような使い方をするようなら財政支援などしない方がよいと思う。